マミヤさんと何となく

なんとなくな暇潰しの話を なんとなく楽しんで頂ければ幸いです。

止まり木と渡り鳥

 

こんばんは

 

 

人っ子一人居ない山奥の一軒家で

のんびりのんびり猫と暮らしたい

 

晴れたら畑と庭木を弄り

雨の日は縁側で雨音聴きながら猫と昼寝してたい

 

家への道は車では来れないよう罠を作り

歩く場所を知らない侵入者は辿り着けない家を作りたい

 

いい場所があるんだけど

お金が無い、、、

 

 

わたしは良いけど

猫の為にも多少の蓄えはしないと

 

 

さてさて

 

 

仕事が辛いって言いますが

拘束時間?

給料?

待遇?

仕事内容?

 

わたしは仕事が嫌いです

 

それでもまぁ、、

一応大人ですし

人間社会に生きる人間ですから

仕事してる訳です

 

今の仕事に落ち着いてはいますが

ゴリラが隙を見せたら

天下り官僚の如く

甘い汁で優遇されるよう事務員らを懐柔しようと画策してます

 

中卒で仕事を始めたから

ピヨピヨしてて

怒鳴られたり

殴られたり

そんなのは当たり前にありました

 

個人的に一番きつかった

と言うか

無理で辞めた仕事が一個あります

 

それが養鶏場

 

モホモホ鶏の群れは可愛かったし

仕事内容も苦じゃありませんでした

 

しばらく生卵が食べれなくなりましたがね

わたしが行ってた養鶏場は卵出荷の場所だったので

朝一と昼一ベルトコンベアで運ばれる前に

不良卵をバケツに回収するんです

 

それで、、、ね

自宅で卵をパカッてやると

バケツの悪臭が鼻に蘇るんです、、、

 

 

 

卵ご飯は退職後数ヶ月食べれませんでした

 

キツかったのは匂いじゃなく

弱った鶏

病気の鶏の淘汰

 

首を握るように掴んで

胴体をくるんと回すんです

鎖鎌の分銅みたいに、、、

 

頚椎が外れ血を流すことなく鶏を殺せるんですけど、、、

 

これが

ど~しても出来ませんでした

 

もうね

不良卵回収の時に弱った鶏も見つけて

台車に乗せるんです

んで

見回り終わるまで一緒にいるのですが

弱ってるから

擦り寄るように足元でモフンと座ってる

 

入り口そばにバケツと鶏を集め

コンベアが作動

ちゃんと卵が流れていくかテコしつつ

ふと入り口側を見ると

鶏同士で寄り添って座ってる

 

 

コンベアが止まり

廃棄卵を専用容器に移し

鶏の処分を済ませます

 

いつも一緒に回ってたおじさんが居たのですが

わたしを気遣って淘汰は全て引き受けてくれました

 

日に日に沈んでいくわたしを心配し

場長にヒヨコ孵化場への移動を打診してくれてたようなのですが

あちらの工場では人手が足りてたので却下

 

先に検卵にいってなさい

おじさんはいつも気を使ってくれました

 

鶏舎を後に

昼過ぎに各棟のゴミ回収があるのですが

死体もなるべく見えないように下に積んでくれてました

 

偏頭痛が続き

部屋でニワトリが遊んでたりして

退社を決断

 

○○くんは真面目だから

何処でも頑張れるよ

無理しないでね

元気でね

 

そのおじさんが

先週

癌で亡くなったそうです

 

 

いい天気の休みに墓参りと線香をあげにいきますかね

 

いい歳して相変わらず腐ってるわたしを笑ってもらいに

 

 

という

お話