こんばんは
...先生、足が痛いです
でも注射は.....
じゃあ注射打って電気受けましょうか
ぎゃあ!
注射も恐いけど
電気ってなに!
拷問?
子羊の様に震える私を
可愛いにこやか看護婦がベッドへ誘導して
裾を捲られ
アルコールの着いた棉をぬりぬ~り
すぐ終わりますからね~
もう
白衣の天使に身を委ねよう
大丈夫
優しく注射してくれるはずだ
はい、○○さん動かないでね~
あ
やっぱじーさんが打つよね....
さてさて
注射を済ませた私は
ヨボヨボで再び待合室へ棄てられました
電気
ってなに?
足首のテープを撫で撫でしてると赤紙が....
ヨボヨボと部屋へ案内されると
漫画みたいな機械がズラリ
コールドスリープ出来そうな箱?もあります
幾つか並ぶベッドには
数人年寄りが横たわり
体のあちこちからコードが....
アホ餓鬼の様にキョロキョロしてる私を
可愛い看護婦さんが再びベッドへ誘います
コードまみれの年寄りの隣
私は足首に
年寄りから生えてるのと同じ色とりどりのコードをくっ付けられ
目の前の機械が作動します
あれれ?
ぴりぴりして気持ちいい
たっぷり電気を楽しみ
病院を後にしました
注射は痛かったけど
電気はずっと着けてたい
それにしても
電気
って呼び方なんとかなりませんかねぇ
正直
ここ数年で一番恐い響きでしたよ
というお話でした