マミヤさんと何となく

なんとなくな暇潰しの話を なんとなく楽しんで頂ければ幸いです。

消えないパンツ

 

こんばんは

 

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mamiya 1000TL AUTO MAMIYA-SEKOR F1.4 55mm

 

 

昨夜遊びに来た友人が悪戯したであろう

後ろの絵を直そうと

あれやこれや奮闘して

結局直せません、、、

どーなってるの?

 

 

 

 

さてさて

 

 

とある領内に

地方大名お抱えの首切り役人が居ましたとさ

 

 

領内の斬首のみならず

近隣の藩からも引く手数多

 

サラリと首を抱かせる技で

改め方や

非人らをも感心させました

 

一度

お上に

吊るし胴を所望され

名だたる大名の見守る中

見事

二振りで三つ胴をこさえ

客人を大いに喜ばせました

 

聡明で驕らず

悪戯に奪わず

忌み嫌われる穢れを纏う身でありながら

人々の評判は上々

 

武士と同等の待遇を受け

領内の町屋に屋敷を1つ賜り

慎ましく暮らしていました

 

嫁は無く

子も無く

弟子も無く

 

首を落とす日

湯を浴み

裏口から屋敷を出て

道の隅を呆けた非人の行灯持ちを従え刑場へ

 

土壇場に屈まされる罪人

 

酷く暴れるもの

念仏をうわ言の様に繰り返すもの

子や妻、旦那などの名を呟くもの

怨み辛みを遺すもの

助命を懇願するもの

 

それらに

刀を下ろす

 

いつものこと

 

呆けた非人が死骸を血抜きし

簀巻きを作る横で

首を改め役に渡す

 

暗くなった夜道を

同じく生臭い臭いを纏う呆けた非人と

しりとりをしながら帰る

 

いつものこと

 

行灯に照らされた

ほんの僅かな視界の端で

何時ものように

佇む影が日に日に増える

 

「しにとうない」

 

 いつものこと

 

ある夕刻

何時ものように

呆けた非人が迎えに裏口を訪ねたが

幾ら声をかけても

返事が無い

 

これは困った

今宵は

辻斬りの斬首があるというのに、、、

 

 

 

という

お話