こんばんは
小学校の頃
家から近い
神社によく遊びにいってました
鳥居から100mほど
大きな樹に囲まれた
薄暗い参道を進むと
唐突に参道が
左直角に曲がります
そこから
20m程進むと
傾斜の急な石段があり
そこを登ったところに
神主の居ない神社があります
神主が常駐しない神社
田舎では珍しいことではないです
祭りのとき
地域の
神事を扱う家系が
臨時の神主になります
普段は無人
大きい樹に囲まれた境内は静かで
薄暗いですが木漏れ日が綺麗
羊歯植物や沢の香りが混じる
澄んだ空気の気持ちの良い場所です
友人の中には
神社に近寄るのも恐がる者も居ました
こればかりは
相性なんですよね
わたしは全然大丈夫でした
中学になり
他所の地域の連中とつるむようになり
元々
家には殆ど居ませんでしたから
自然と神社に遊びに行かなくなりました
中学3年の頃
地域の祭りは前夜
集会場で小さな小さな夜店をやるのですが
友人らと共に夜店の大人に捕まり
焼きソバ焼く手伝いをすることに
夜も更け
子供らが家に帰る頃
大人らは簡単な片付けをし
神社へ行きます
社内で宴会をするのです
不敬
と思うかもしれませんが
昔から継がれてきたこと
詳しい由来は知りません
翌日
神輿に乗り
地域を見て回る神様と酒を呑み
「明日よろしくお願いいたします」
と
挨拶をする意味があるんでしょうかね
わたしらも
鉄板などを水に漬け
帰る支度をしてたら
店番しながら呑んでた酔っ払い共に捕まり
神社に行くことに
たばこを屋台に忘れたことに気付き
わたしは取りに戻ったので
みんなより少し送れて参道へ
提灯が参道に沿い左右に下げられ
ぽつんぽつんと道を示していて
先を行く友人らが遠く
直角を曲がった辺りの灯りの中に見えました
んー
たばこをぷかぷかして
少考
面倒くさいし
帰ろうかなぁ
とも思いましたが
酔っ払い共は
わたしが来ないと分かると
迎えに来るくらい無駄に行動力あるので
その後のほうが面倒になるのは明白
仕方ないから行こうか
石鳥居をくぐり、、、
けほん
ん?
きょろきょろ
けほんけほん
子供の咳き込む声
んん?
きょろきょろしながら
なんとなくたばこを消す
ばふっ
と
腰に手を回し
いきなり後ろから抱きつかれる感触が
見~つけた
と
女の子の声
驚いて振り返ると
誰も居ない
んんん?
恐いというより
なになに?
混乱するばかり
おう
○○
神さんに挨拶いくぞ
後続の酔っ払い共が後ろからやってきて
色々腑に落ちないまま
社へ
酔っ払い共に放してもらえず
朝方まで帰れませんでした
さてさて
その後
もう一度だけ
同じ場所で
同じような事があり
その時
小学校の頃にも
同じような事があったのを思い出しました
着物姿
おかっぱより少し長い黒髪
うっすらですが
話したり遊んだ気も、、、
まぁ
小学生くらいの
幼い頃の記憶なんて曖昧ですからね
本当かどーかなんて確かめる術ありませんし
他人に証明する方法もありません
なので
信じていただかなくて結構です
なんとなく
恐いというより
何故か嬉しかった記憶
という
お話