マミヤさんと何となく

なんとなくな暇潰しの話を なんとなく楽しんで頂ければ幸いです。

縁は奇なもの味なもの

 

 

 

              こんばんは!

 

          骨董品を見たり触ったりすると

              

            たまーに当たりがある

        

          凄い例は以前書いたのではしょるが

      

            この当たりというのは当然

 

     本物と曰く付きもの

 

                をいう

 

               さてさて

 

        友人の亡くなった祖父が大切に集めていた

            小学生サイズの市松人形

 

         ケースに移す際にその内の一体を持ったら

         跳び跳ねる位一瞬で全身に鳥肌がたった

 

               当たり

 

        知り合いが刀を処分したいと数本持ってきた際

        特に理由は無いけど物凄く惹かれる短刀があった

       持ってきた刀を一通り見終わりその短刀を何度も見る

             無銘のその短刀

   実はある有名な人物の差料であった事を数年後刀鍛冶の先生に教えられた

 

                当たり

 

         その刀鍛冶の先生の元に遊びに行った際

      やはり刀を処分してほしと持ち込まれた刀箪笥の中に

             目を引く太刀があった

     許可を得て刀身を拝見したが別にどーという美しさも無い

        首を傾げてるとタバコに火を着けてた先生に

        ああ、それは大勢人を斬ってる刀だ、と笑われた

 

               当たり

 

         三味線を習っている友人宅で寛いでいる時

       縁側から外に出てタバコを吸いながらあれこれ話してたら

       着物姿のおばあちゃんが床の間の水盤に水を入れていた

            へー、となんとなく見てたら

                消えた

           友人宅で受け継がれてる古い水盤

        水盤の精霊として家族には親しまれてるらしい

 

               可愛い

 

        その友人の亡くなった祖父が集めてたのが

             最初の市松人形

 

         その友人宅には大身槍が秘蔵されている

              元武家の家系

 

        友人もある意味歴史的なヴィンテージ品である

 

        本物或いは曰く付きでも時代と共に優劣がつく

          本物はお金に変換して価値をはかれるが

           曰く付きはそうはいかない

               しかし

 

         有るべき場所や主人を決めた曰く付きモノは

      とたんに優しくなり、時には狛犬の様に家を護ってくれる

           

        精根込めて作った職人、モノが辿ってきた縁

            大切に扱い継いでいく持ち主

 

       使い捨て時代には無縁な100年先の実用という考えは

             直せば幾らでも使えて

       持ち主の技量が問われる本物の道具や美術品

              とは真逆の粗悪品

 

             骨董という考えでいけば

       2000年代というページは存在しないのでしょうね

 

      品質よりも名前で選ぶのが主流という低俗な資本主義

            そりゃ物は売れませんよねぇ

 

             物も者もモノも縁

           本物だろうが偽物だろうが

       使い物にならなきゃお話になりませんからね

 

          あなたにも良き縁がありますように

              ってお話でした